インターネット版【なるほどの森】Vol.36

モリ　ユミコさん

妙「きれいだねー。赤、黄、緑、青が見えるね」
母「赤がとくにきれいだね」
妙「そうだ。総ちゃんにも見せてあげよう」

遊んでいた総(4才)、それに敏も呼んできました。
敏「何やってるの？」
妙「スペクトル作るんだよ」
敏「ああ、光を分けてるんだね」
妙「どういうこと？」
敏「光はこの赤、緑、青なんかの色の光が合体して透明の光を作っているんだよ」
妙「ふーん」

総「僕もやりたーい」
妙「わかったわかった。次にやらせてあげるからね」
総「うん。これ、きれいだね」
母「総ちゃん、赤ってわかる？」
総「わかんない」
母「じゃあ、青は？」
総「わかんない」
母「じゃあ、これ何色に見える？」
総「虹色だよ！！」
母・妙・敏「おおーっ！！」

用意する物

懐中電灯	１個
透明の四角いプラスチック容器	１個	（または水槽など、ガラスの容器でもよい。 ☆耐熱性ガラス製パウンドケーキ型でやってみたらとてもきれいでした。）
水	（容器いっぱいに入れる）
白い画用紙
アルミホイル	（15cm×15cmくらいの大きさ）
カッター

スペクトルの作り方

1. アルミホイルの中央にカッターで幅１mm長さ３cmくらいのスリットを作る。
   スリットがまん中になるように懐中電灯にかぶせておく。
   

2. プラスチック容器に水をたっぷり入れる。
   図のように、懐中電灯、プラスチック容器、画用紙を配置する。
   

3. 部屋を暗くする｡
   スリットを縦にし、プラスチック容器に光を当てて画用紙にスペクトルを作る。
   

☆アルミホイルをつけなくても見ることができますが、スペクトルはぼやけます。

☆水の中に鏡を斜め(30度くらい)に入れて水面に光を当てると上方にスペクトルが見えます。

　赤いセーター、黄色いバナナ、青い空、みんなみんな色が見えるのは光のおかげです。 赤、黄、青という色がついているのではありません。 光があたって赤色に見え、黄色に見え、青色に見えるのです。 光は世界を染める絵の具の役割をしてくれているのです。 スペクトルはその光のパレットです。 空の色があざやかな青だったり、夕焼けで赤くなったりするのは、光の筆のしわざなのです。 私たちの世界を色とりどりに染めてくれる光のパレット、あなたも見てみませんか？