インターネット版【なるほどの森】Vol.31

モリ　ユミコさん

妙のお母さんは、駅近くのデパートやビルに使われている大理石の中に化石を見つけることができることを話しました。

健ママ「へえー、そんなにかんたんに見つけられるなんて知らなかった」
母「アンモナイトとか、ぞろぞろあるよ」
母「ところが、もっとおどろいちゃった」
健ママ「どうしたの？」
母「帰ってきたら、家の中にも化石があったの！ ほらほら、見て！ これ！」

お母さんはテーブルに使われている大理石の中の小さな巻き貝の化石を指さしました。
健ママ「あらー、ほんとだ！」
母「買ってから２年もたつのに、全然気がつかなかったの。知らないってホント悲しいね」
健ママ「ねえ、これ何年くらい前のものかな？」
母「私も本物かどうか調べたくて、本を調べたんだけど・・・１億年くらい前かな」
健ママ「このテーブル、きっと長持ちするよね」
母「？？？」
健ママ「だって、もう１億年もたってるんだから１００年くらいどうってことないよ！！」

＊テーブルの他、アクセサリーや灰皿、置物などにも大理石が使われています。

用意する物

何もなくてもできる！！

あれば便利なもの


• カメラ
• ルーペ
• 図鑑や参考文献
• メモ帳と筆記用具

化石を見つけるやり方

1. 大きなビルやデパート、ホテルなどのあるところへ行く。

2. 大理石をさがす。
   特にビルの玄関ホールの床、柱、エレベーター付近の壁、階段に多い。

3. 大理石の中の化石をさがす。

   たとえばこんな化石が見られます。
   　　　（　　）内はこの化石が出る地層の時代
   　　　数字は日本のビルなどで見られる化石の大きさです。

   サンゴ	巻貝	アンモナイト
   （古生代）	（古生代〜）	（中生代）
   1cm〜5cm	3cm〜20cm	2cm〜28cm

   

4. 写真をとったり、大きさ、色、形などメモをとる。

☆１人で壁をじっと見ているのは、はずかしいので２人以上でいくのがいい。
　ただし、人出の多いところなので、歩いている人の迷惑にならないように気をつける。

☆大理石にきずをつけたりしてはいけない。

☆写真をとるときは、場所を記録しておく。自分だけの化石地図を作ってみよう。

☆下記の「化石ウォッチング」には全国の主要都市で見れる、化石のある場所が紹介してあります。
　待ち合わせ場所に「あの２億年前のアンモナイトの前でね」なんていかがですか。

　地質学者である友人が「化石や石はものを言うんだ！」と教えてくれました。 私には化石や石が何を言っているのかチンプンカンプンですが、 こんなにたくさん愛用されている大理石を見ていると、なるほどと思わずにはいられません。 でも、こんなにいっぱいとってきていいんだろうかとも思ってしまいました。 石油も石炭もとれる限りをとっちゃって、人間って地上ばかりでなく、 地下までもぐちゃぐちゃにしてしまっているんですね。 未来、１億年たったとき、もの言うほどの化石が残っているかどうか心配です。