2014年6月21日（土）に行われた、カナダガン調査グループによる静岡県富士宮市･田貫湖に生息するオオカナダガン調査に参加しました。

田貫湖のオオカナダガン

　田貫湖には標識足環と首環（31A、36A、37Aおよび50A・52A−GPSデータロガー付き）を装着した5個体のほかに無標識14個体、合わせて19個体がいました。
　なお、このうちの31A（メス）と50A（オス）が番（つがい）で擬卵を抱いている最中でしたので、捕獲対象からはずされました。

首環52A−GPSデータロガー付き	31A♀と50A♂（GPSデータロガー付き）の番




オオカナダガンの捕獲

　午前9時、調査員が集合し打ち合わせ、その後、湖上で追い込むカヤックチームと陸上チームに分かれて準備。陸上チームは、前日に準備した網の補修等を行いました。
　準備が整った10時ごろ、カヤックチームが7羽と10羽に分かれたオオカナダガンの群れを徐々に袋網がある岸辺に追い込み、17羽を捕獲しました。

コンクリート擁壁(右）と橋(左）の間の林内に、袋網を設置	林内に設置した袋網の一部（サックの部分）
岸辺に近づいたオオカナダガン	岸辺に上陸したオオカナダガン
袋網奥のサックに静かに追い込む	サックに追い込まれたオオカナダガン




オオカナダガンの血液採取･検査

　捕獲したオオカナダガン17羽を隣接する「日本大学生物資源学部富士自然教育センター」に運び、血液や組織の採取、口内・総排泄口内等の検査をしました。

日本大学生物資源学部富士自然教育センター	袋からケージに移されたオオカナダガン
検査風景<	オオカナダガンに噛まれてできたアザ